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ハイルシュトーレン ラドン治療坑道 初日(2007年02月08日)
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ハイルシュトーレン ラドン治療坑道 初日(2007年02月08日) |
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●概要 受付票記入(受付)⇒診察券((kurkarte※)を受け取る)⇒問診票を記入⇒メディカルチェック(ハイルシュトレン専属の医師)⇒レンタルのバスローブ等を受け取る・診察券を提出する(2階の専用コーナー)⇒入浴着に着替⇒確認と説明を受ける(1階のミーティングルーム)⇒坑道内用ベッドのシーツを受け取る⇒トロッコ列車乗車⇒所定の坑道で下車⇒坑道浴⇒医師のメディカルチェック⇒迎えに来たトロッコ列車に乗車⇒元の乗車駅で下車⇒坑道内用ベッドのシーツを返却⇒休憩室で30分休憩⇒私服に着替え⇒レンタルのバスローブ等を返却・診察券を受け取る(2階にある専用コーナー)⇒終了 ●受付票記入(受付) 受付で、受付票を渡されますので記入します。 ●診察券(kurkarte※)を受け取る 受付票を原票に、診察券を発行してくれます。 左の写真が、診察券です。 すべてドイツ語でさっぱり意味不明です。 これを2階のスリッパなどをレンタルしてくれるカウンターに提出して、入浴の受付完了となります。 ちなみに、1回の入浴が終わると、診察券のうらに、入浴日がスタンプされます。 日本では、受付で診察券を出しますから、なにかしっくりと来ないものを感じます。 ※kurkarte(ドイツ語)=cure card(英語)=診察券(日本語)としました。 | | | | 診察券 おもて | 診察券 うら | ●問診票(アンケート)を記入 秋田県 玉川温泉の岩盤浴は、岩盤の上に身体を横たえる。 岩盤浴専門の場所には岩盤浴の入浴者のためのテントがあるだけです。 非常に開放的な造りです。 それに比べて、ハイルシュトレン ラドン治療坑道は、閉塞された鉱山坑道で入坑前のメディカルチェックの問診票にも「閉所恐怖症をお持ちですか?」と、設問があります。 その他の問診項目には「問題なく3つの階の階段を上ることができますか。」というのもあり、嬉しくなって「はい」に○。 また、「現在、何か薬品を服用していらっしゃいますか?」というのもあり、服用している場合は、薬品名と服用量を記入しなければなりません。 もちろん、ハイルシュトレンの医師に判るように英語で記入しなければなりません。 もし、何か服用されているときは、日本国内で主治医の先生に英語名表記を確認してから出掛ける必要があります。 ご覧のとおり、すべて日本語で質問されていますので、右側の「はい」、「いいえ」に○を付けるだけです。 | | |
●メディカルチェック(ハイルシュトレン専属の医師) メディカルチェックは、体験入浴ですので初日だけ行われます。 「坑道から出たら、すくなくとも30分間は、階上にある休憩室でhot downしてください。」と説明を受けました。 やおら日本語で同席していた方に「坑道から出たら、30分間は、階上にある休憩室でクールダウンしてください。」と伝えます。 すると、担当していただいたプライム ドクターのリンダ先生から、「クールダウンではなく、ホットダウン!!」とキツイ叱責。 cool downは、「冷静になれ」とか「落ち着け」の意味で、指摘された瞬間に気が付いたのですが、時すでに遅し。 まあいいか! 旅の恥は掻き捨て。 と開き直る。 リンダ先生から、「Misasa hot springs」と三朝温泉(みささおんせん)の話題が出ました。 「三朝温泉 知ってるよ!!」と。 三朝温泉贔屓の私にとって、遠くオーストリアまで、三朝温泉が知られていることに甚く感激です。 日本国内では、中国地方と近畿地方ぐらいで「三朝温泉(みささおんせん)」は有名ですが、その他の地方では玉川温泉、村杉温泉、増富ラジウム温泉と比べて圧倒的に知名度は低くなります。 ちなみに、関東で、三朝温泉のチラシを提示すると「ミアサ温泉ってどこ!!」。 四国は高知で「三朝温泉を知っていますか?」というと「高知市内ですか。」と、どうもスーパー銭湯と間違われる始末です。 主治医のいらっしゃる方は、医療情報提供書(一般に紹介状というやつ)の英語版を主治医の先生に頼んで、作ってもらって持参されるほうが、賢明だと思います。 医者は医者どうし、おなじ業界なので判るでしょう。
どんどん、日本人が来院して、日本語表示や日本語での説明も増えることを期待します。
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私以外は写真掲載の許諾を受けていませんので顔を加工しています。 メディカルチェック後の説明の様子 |
●レンタルのバスローブ等を受け取る・診察券を提出する(2階の専用コーナー) 2階に階段を上がると、目の前にカウンターがあります。 そこで、診察券を渡します。 すると、更衣室のロッカーの鍵を渡してくれます。 そして、バスタオル、バスローブ、スリッパを借ります。 レンタル料金忘れました。 自前のバスタオル、バスローブ、スリッパを持ち込めば、レンタル料は不要です。 宿泊しているホテルの備品を持ち込むのもあり。 とのこと。 ●入浴着に着替 ここで、持参した海水パンツに着替え、上からバスローブを羽織る。 足元は、レンタルのスリッパ。 着替えるにも、何だか変。 1つのドアーに2つのロッカーナンバーが振ってあります。 これは、1人が入浴中の時、他の1人は着替え中になるように設計されているそうです。 他の1人の手癖が悪ければ、誰にも見られずに物を簡単に盗めてしまう。 と、下衆の勘ぐりを入れるのは、私だけか? ドイツ語圏には、そのような不心得者はおらんのか。 | | ●確認と説明を受ける(1階のミーティングルーム) さてと、待望のハイルシュトレン ラドン治療坑道へと気持ちは逸ります。 しかし、その前に、 1階に降りて受付の手前を左に行くと、150人ぐらい入れる集会室があります。 そこでガスタイナーハイルシュトレンのスタッフから入坑の説明と確認があります。 もちろん、すべてドイツ語。 意味不明。 とにかく、名前を呼ばれたら、「「アイン」と応えれば良い。」と聞かされていたので、いつ名前をよばれるかダンボの耳です。 「アイン」とは、ドイツ語で”1”という意味で、「あんた。 どのステーションに行くつもり?」と訊かれて、ステーション1という意味で、「アイン」と答えるのだそうです。 「アイ~ン(バカ殿様風に)」と言っていたら、隣のおばさんに笑われた。 ダンボの耳にも関わらず残念ながら、初日は、名前さえも呼ばれず。 悲しい。 ●坑道内用ベッドのシーツを受け取る トロッコ列車の乗車駅に通じる狭い通路の両側におばさんが立っていて、坑道内のベッドに敷くバスタオルを渡してくれます。 とても印象的です。 目の前に写真で見たトロッコ列車、それに通じるのは、ハイルシュトレン ラドン治療坑道なのです。 気持ちが逸ります。 バスタオルを渡されます。 世界戦のチャンピョンに挑戦するボクサーの気分です。 ●トロッコ列車乗車 ハイルシュトレンのトロッコ列車は、1車両8人乗り、2名づつの座席があり、座席は4列あります。 丁度、黒部のトロッコ列車や京都 嵯峨野のトロッコ列車を想像していただければよろしいかと思います。 ここは病院だなあと感じさせることは、トロッコ列車には2種類あって、1つは普通の1車両8名乗りの車両、もう1つは、1車両2名の2段ベッド形式の車両があります。 ベッド形式の車両には、歩ける人々が乗り込む前に、すでに横たわっている患者さんが乗車しているのです。 もし、単なる観光トロッコならば、8名のところに2名などというトロッコは運用しないでしょう。 ●所定のステーションで下車 私は「アイ~ン」ですから、ステーションⅠでトロッコ列車を下車します。 実は、出発駅とステーションⅠの中間地点に別途ステーションがあって、そこで一旦下車して、着ているバスローブを脱ぐのがオーストリア流のようです。 雪道に差し掛かる前のチェーン脱衣所みたいな感覚です。 理由は、そこから先は、高温多湿のためにそうするそうですが、私は面倒臭いのとバスローブを着込んでいるほうが汗が出るだろうと言う判断で、そのまま奥へ。 あとから聞いた話では、「個人の判断でお好きなように。」だそうです。 ●ハイルシュトレン ラドン治療坑道 坑道浴 失敬。 またお見苦しいものを掲載しましたが、他の写真より小さめになっております。 ステーションⅠで、適当にベッドを決めて、ベッドにバスタオルを敷いて、横にゴロリとなります。 ここにたどり着くまでに、トロッコ列車の車内で汗ぐっしょりになっているところに、ベッドで約40分間のハイルシュトレン ラドン坑道浴です。 とにかく、流れる汗とラドンの臭いが堪らなく愛しい。 実際はラドンガスは無味無臭のガスですから、臭うわけはないのですが、臭うのです。 私は海水パンツを着けていますが、現地の方は素裸になり、ベッドに横たわります。 もちろん、男女別のつくりに成っているので悪しからず。 サウナが混浴で、暗い坑道が別々とは間尺に合いません。 私は、ガスタイナーというミネラルウォーターを同行の方から頂いたので、坑道に持ち込んで、坑道浴をしながら、水分補給をしていましたが、現地の人々は、特に水分を持ち込まずに、坑道浴後に、出口で、ジュースや水を購入しています。 | | ●医師のメディカルチェック ラドン坑道浴中に、医師が、脈を取りに来ます。 鋭く声を掛けられて、「何?」と思っていると、いきなり腕を取られて、脈を確認されます。 この医師も、3日か4日間のローティションでハイルシュトレン ラドン治療坑道内の入浴者のメディカルチェックをするようになっているそうです。 毎日では被曝線量が高すぎるのか? 私が、疑問に感じたのは、もし、医師が脈を診て、明らかに異常だとしたら、緊急に誰がどのようにして、坑外に搬出させるのか? 確かに、坑道内に救護所の施設はあったので、救護所で応急処置をして、トロッコを緊急に当該ステーションに廻すのでしょうか? 次回までの宿題です。 ●迎えに来たトロッコ列車に乗車 これまた面白いのです。 日本国内ならば、医師やスタッフの指示どおりに従えばいいことですが、従うにもドイツ語の壁で、聞こえません。 判りません。 では、どうするの? ガタン ゴトンとトロッコ列車の到着音がすれば、それが合図ですが、あいにく坑道が深くて聞こえません。 そこで、周りの様子を伺いながら、他の人が、やわらベッドから起き上がりだすと、「終わり」のサインです。 で、ちょっと、バスタオルや身の廻りのものを整理していたら、周りの人々はすでにトロッコに収まってしまっています。 私1人のためにトロッコを待たすわけには行きませんので、坑道内を駆け足で走り出すと、ハイルシュトレンのスタッフ(医師?)の方から、手振りで身振りで「Slow slow」とたしなめられた。 そう、ここは世界一のラドン濃度を誇るハイルシュトレンでした。 ●元の乗車駅で下車 ●坑道内用ベッドのシーツを返却 トロッコを下車して、体は熱くヘロヘロです。 そして、ベッドで使用していたシーツを返却するですが、シーツを専用ビニールパックに掘り込んだ瞬間、なんとも清々しい気分になるものです。 世界戦の試合で勝ったボクサーが、リングを降りるように。 ●休憩室で30分休憩 最初のガイダンスでリンダ先生から説明されたとおり、2階にある休憩室のベッドで毛布を掛けて安静に30分間まどろみます。 クールダウンでなくホットダウン。 このときは、郷にいらずんば郷に従えで、海水パンツを脱いで、素裸で毛布に包まります。 なんとも例えようのない脱力感と幸福感に包まれます。 休憩室の窓からは、右の写真のようなヨーロッパアルプスが見えますが、実際の景色なのか写真なのか、その美しさゆえに判然としません。 ●私服に着替 入浴で使用した海水パンツを脱ぐわけですが、これからハイルシュトレンに行こうという方にアドバイス。 海水パンツは汗でボタボタですから、宿泊しているホテルの部屋にあるクリーニングバックを持参されて、海水パンツを収納するほうが懸命です。 |
ハイルシュトレン ラドン坑道の第一日目終了後の着替えたバスローブを計測 汗といっしょに排出されたラドンと残存放射能? そんなバカな! 6.12μSv/h 完全に私服に着替えて、ハイルシュトーレンのロビーで計測 12.21μSv/h 坑道を出て1時間経っていますが・・・何故? |
●レンタルのバスローブ等を返却・診察券を受け取る(2階の専用コーナー) やはり、レンタルコーナーで診察券を返却してもらうのには違和感がありますが、そういうシステムなのですから、受け入れます。 で、このコーナーに付属して、お土産コーナーがあり、ペンダントやガスタイナー・ハイルシュトレン オリジナルバスタオルなどが購入できます。 ペンダントを買ってどうするの? と自問自答しながら、お買い上げしてしまいました。 ●終了 |
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