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●「セラミックボールの硬さ」のグラフについて |
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セラミックボールの硬さについて上記のように5段階で表示させて頂いています。 鉱物の硬さを表わすモース硬度とは一切関連はありません。 "1"がもっとも柔らかいセラミックボールで、一般にソフトセラミックボールと呼ばれています。 "5"がもっとも固いセラミックボールで、一般にハードセラミックボールと呼ばれています。 "1"から"3"の比較的柔らかいセラミックボールは、吸水性が高いので、それぞれのセラミックボールのメンテナンスはしっかりしていただく必要があります。 |
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●"1"から"5"の意味 |
セラミックボールの硬さ"1" [とても柔らかい] |
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"1"は、まさしくソフトセラミックボールで、多孔質(ポーラス)に仕上げてあります。 多孔質とは、セラミックボール全体に、顕微鏡で確認できる極小の孔があいています。 多孔質にする理由は、セラミックボールから何等かの成分が溶出したり、水との接する面を多くしたい場合に多孔質にします。 "1"のセラミックボールは、焼成温度が一般的に低いのが特徴です。 また、焼成時間は、原料に依存しますので、低温焼成とは関連がありません。 このカテゴリーのセラミックボールは、誤って足で踏んだだけで、割れることがあります。 そして、一部のセラミックボールは焼成過程を経ずに、特別なバインダー(接合剤)でボール状に成っている物もあります。 |
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セラミックボールの硬さ"2" [やや柔らかい] |
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"2"は、どちらか言うとソフトセラミックボールで、多くは多孔質(ポーラス)に仕上げてあります。 セラミックボールを"1"の硬さでは、低温焼成しても固まらないような原料の場合に、少し温度を上げて焼成しているセラミックボールです。 このカテゴリーのセラミックボールは、よほど乱暴に扱わない限り割れたり欠けたりする心配はありませんが、割れないと高らかに宣言することはできません。 |
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セラミックボールの硬さ"3" [中庸] |
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"3"は、ソフトセラミックボールとハードセラミックボールの中間の強度を持ちます。 一般的に焼成温度も、中間の温度で焼成します。 ガラス成分が多い原料で、高い温度で焼成をせずとも、カッチリとボール状を維持できるなどの場合が、このカテゴリーとなります。 吸水性は、ほどほどで、特に機能仕様が求められないセラミックボールが、このカテゴリーです。 硬さはありますが、セラミックボールの直径が大きければ割れにくく、小さくなればなるほど耐衝撃性は落ちます。 |
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セラミックボールの硬さ"4" [やや硬い] |
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"4"は、どちらかと言うハードセラミックボールで、"5"ほどの強度を求ない。 または、高温焼成を嫌う原料の場合に、このカテゴリーになります。 割ったり欠けたりさせる目的で扱わない限り、割れたり欠けたりし難いセラミックボールです。 吸水性は、少ししかありません。 |
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セラミックボールの硬さ"5" [とても硬い] |
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"5"は、まぎれもなくハードセラミックボールで、耐衝撃性は非常に高いセラミックボールです。 機能性に多孔質を求めなくても、機能性が実現できるセラミックボールです。 普通の使用方法では、めったに割れたり欠けたりすることはありません。 このカテゴリーになるセラミックボールを窯業試験場(今はあんまりこの名称ではありません)に持ち込んで、割ろうとしても割れないセラミックボールです。 吸水性は、ほとんどありません。 それこそ、試験機材で測かって数値がとれて納得する程度です。 ハードセラミックボールは、陶芸で言う「焼き締め」という言い方の部類に属します。 さらにさらに特殊な用途のセラミックボールは、まったく別の製造方法で製造されて、"ファインセラミックス"の範疇となります。 弊社では"ファインセラミックス"の範疇のセラミックボールはありません。 |
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長々とお読みいただきありがとうごさいました。 |
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