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お客様からの問い合わせで多いのが「セラミックボールはどのように作られているのか?」というご質問です。 セラミックボールの製造現場を見て、「何が面白いの?」が正直な感想ですが、じっくりとご覧ください。 ※一部、OEMのセラミックボールがありますので、不鮮明な写真になっています。 ご了承ください。 |
原料の黒体です。 黒体は遠赤外線セラミックボールを製造するときに使用します。 セラミックボールの原料は、鉱物を粉体にした原料のほかに、化学原料などを使用します。 ちなみに、鉱物を破砕して粉体にする機械はありませんので、別の工場でして貰っています。 |
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セラミックボールの原料の拡大写真です。 工場内での作業では、必ず防塵マスクが必要です。 |
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1つのセラミックボールを製造するのでも複数の原料を混ぜ合わせます。 写真は原料を混ぜ合わせる機械です。 |
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コンクリートミキサーの要領で、セラミックボールを成長させます。 |
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ミキサーの中で、時間を掛けてセラミックボールを大きくさせます。 この前、テレビで金平糖を作る京都の店が紹介されていましたが、理屈はまったく同じです。 |
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この写真もセラミックボールを成長させる機械ですが、1つ上の緑色の 機械と比べて大きめのセラミックボールを製造するときに使用します。 |
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写真ではただの箱のようですが、これはセラミックボールを乾燥させる乾燥機です。 ここがイメージが違うところです。 「天日干しじゃないの?」と。 セラミックボールは乾燥機で、あじの干物は天日干しで。 |
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セラミックボールの乾燥は乾燥機ですが、あじの干物は天日干しだけではない証拠写真。 実は温泉津温泉(島根県)の近所に鞍の浦という場所で撮影しました。 なんと、トンネルの中であじの干物が干されていました。 トンネルの中は常に風が吹いていますので乾燥にはよいのか?
この方法でセラミックボールを乾燥させるならば、 「手間ひまを掛けて自然乾燥で仕上げたセラミックボールです」と 印象の良いセラミックボールができるのですが・・・。 (この写真はセラミックボールの製造とは関連はありません) |
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さて、話を本題に戻します。 |
乾燥機の内部をご覧ください。 5段の棚にセラミックボールが入っています。 |
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次の段階が焼成。 「焼成」と聞いて、上の写真のような登り釜を想像される方がほとんどですが、 登り窯を使用するのは備前焼などの火の当たりで変化を楽しむ焼物で使用されます。 この写真は近くの立杭焼(丹波焼)の登り窯です。 |
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セラミックボールは変化を嫌います。 このような電気釜で一定の時間、一定の温度で焼成されます。 焼成温度は800℃から1300℃ぐらいまでの温度で焼成します。 トルマリンセラミックボールは低温、ラジウムセラミックボールは高温 で焼成されます。 温度の違いは原料の物性の違いによります。 それでも、面白いもので失敗があります。 |
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セラミックボールを焼成するときの箱。 この箱にセラミックボールを入れて焼成します。 黒以外のセラミックボールで、ボールの表面に黒い点が付いている物があります。 この点は、セラミックボールが、上記の箱に接触しているために付く点です。 不良品ではありません。 |
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セラミックボールの完成!! 袋詰めにして出荷です。 |
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写真を撮っていて気がつけば外は夕景。 一筋の光が雲間から地を照らして、余りにも綺麗だったので、おまけに1枚載せました。 |
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■工場見学について 「受注生産の発注前に、工場を見学したい。」とご要望を頂きます。 お気持ちは解ります。 鰻や肉の産地偽装が問題になった時期から、このご要望を頂くようになりました。 人気のラーメン屋さんで「スープ製造現場を見せてほしい。」と。 日本国民である以上、納税をしています。 海上自衛隊のイージス艦は税金で作られています。 ならば、日本国民がイージス艦を海上自衛隊に運用を任せているのである。 イージス艦は国民の共有財産である。 であれば、「イージス艦の戦闘指揮所(CIC)を日本国民に公開して当然である。」 さて、 スープの製造現場を快く見せて貰えますか? イージス艦の戦闘指揮所(CIC)を見学できますか? セラミックボールの製造現場は、我々にとって、スープの製造現場であり、イージス艦の戦闘指揮所(CIC)です。 大げさな表現ではなく。 ご理解のほど よろしくお願い申し上げます。 |
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長々とお読みいただきありがとうごさいました。 |
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